藤井聡太の幼児教育・モンテッソーリ教育を家庭で実践する方法!

将棋の藤井聡太棋士は、2016年に最年少記録である14歳2ヶ月でプロとなりました。
藤井聡太棋士の天才的な棋風や活躍の陰には、幼児期の教育法が背景にあるのではと言われています。

モンテッソーリ教育は、藤井聡太棋士が幼児期に受けた教育です。
藤井聡太棋士がモンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園に通っていたことが報じられ、大きな話題を呼びました。

当記事では、藤井聡太棋士も学んだモンテッソーリ教育の内容を解説したのち、
モンテッソーリ教育を家庭で実践する方法を紹介します。

1.藤井聡太棋士が受けたモンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育は、ローマ大学で初めての女性医学博士となったマリア・モンテッソーリが1907年に考案した教育法です。
マリア・モンテッソーリはもともと障害児教育や治療に携わっていましたが、障害児に用いていた教育法を健常児にも適用する機会がありました。
そこで、確立されたのが現在も採用されている「モンテッソーリ教育」です。

モンテッソーリ教育は、子ども自身に自分を育てる力が備わっているという「自己教育力」を前提としています。
これは、赤ちゃんが教えてなくても自分で歩くようになっていくことや、子どもが周囲に興味を持ち、そこからさまざまなことを吸収し成長していくことなどからヒントを得ていると言われています。

このようなことから、モンテッソーリ教育の思想として、子どもには「自立できる能力」「責任感と他人への思いやり」があり、「生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ということを目的に掲げています。

モンテッソーリは、これらの目的を実現するために、医学博士という専門的な見地から子どもを観察します。
そして、そこから得た事実から独特の教具を開発し、教育法を確立しました。
大人はあくまでも子どもの自発的な成長を手助けする存在にすぎません。

1-1.世界で有名な天才たちも受けた幼児教育法

モンテッソーリ教育を受けた天才は、藤井聡太棋士だけではありません。 世界に名が轟く天才や成功者たちもモンテッソーリ教育で育ちました。

  • セルゲイ・ブリン
  • ラリー・ペイジ
  • ジェフ・ベゾス
  • ビル・ゲイツ
  • ジミー・ウェールズ
  • バラク・オバマ
  • ウィリアム王子
  • ヘンリー王子
  • ジョージ・クルーニー
  • アン・ハサウェイ
  • ウィリアム王子
  • テイラー・スウィフト

誰もが知るIT企業の創業者や英国王室のほか、ハリウッド俳優や歌手として活躍する著名人もモンテッソーリ教育を受け、それぞれの分野で才能を発揮しています。

2.藤井聡太棋士を育てたモンテッソーリ教育の内容

モンテッソーリ教育は、0歳から6歳までの乳幼児期を、前期と後期に分けていることが特徴です。それぞれの年齢における発達段階に合った教育環境を用意することで、子どもの自発的な学びを促しています。

ここからは、藤井聡太棋士を育てたモンテッソーリ教育の内容を詳しく解説します。

2-1.0歳~3歳:人間社会に適応する時期

0歳から3歳までの前期は、「吸収する精神(無意識)」の時期と呼ばれます。
すべてのものをどんどん吸収し、人間社会に適応していく重要な時期です。

前期には、7つの教育環境を用意します。

粗大運動の活動ずり這いから二足歩行までの運動の会得
微細運動の活動握る、落とす、たたくなど、手指を使った運動の会得
日常生活の練習着脱衣や植物の世話など、日常の活動を通じた環境への適応
言語教育子どもの言葉の発達に合わせた豊かな語彙の習得
感覚教育興味に応じた感覚教具に触れることによる、知性の覚醒
音楽音楽を聴く・楽器を鳴らす・歌唱する・踊ることの促進
美術絵描きや粘土遊びなどで、子どもの自由な表現を推進

2-2.3歳~6歳:吸収した事柄を秩序化する時期

3歳から6歳までの後期は、「意識の芽生え」の時期と呼ばれます。
前期に吸収したさまざまな要素を理解し、整理する時期です。

後期には、5つの教育環境を用意します。

日常生活の練習「模倣期」と「運動の敏感期」を通じて、自分の行動をコントロールする能力を身につける
感覚教育「感覚の敏感期」に感覚器官を使って練習し、「観察する力」と「考える力」を育む
言語教育「言語の敏感期」において、発達に合わせたステップで多くの語彙を覚え、文法を習得する
算数教育「数の敏感期」に数量を具体物として扱い、半具象から暗算という抽象の段階へ移行する
文化教育小学校の社会科・理科に相当する幅広いジャンルにおいて、子どもの興味を尊重して追求する

3.藤井聡太棋士の幼児教育を家庭で実践する方法

モンテッソーリ教育を行っている幼稚園や保育園に通園できなくても、モンテッソーリの教育メソッドを家庭でも取り入れることは可能です。子どもをのびのびと育てたいという思いがある場合は、モンテッソーリ教育をぜひ実践してみましょう。

ここからは、家庭の子育ての中でモンテッソーリ教育を実践する方法を解説します。

3-1.子どもの「敏感期」を見逃さないよう観察する

モンテッソーリ教育においては、子どもをしっかりと観察することが非常に重要です。

子どもは6歳までの間に何かに強い興味を持ち、特定の行為を繰り返す「敏感期」を迎えます。子どもをよく観察して敏感期を見逃さず、子どもの好きなものやこだわりに気づいたら、子どもが興味に没頭できるよう必要な環境を整えてあげましょう。

藤井総太棋士が幼稚園で繰り返し同じ工作を作り続けていたことも、モンテッソーリ教育の一環です。藤井聡太棋士の類まれな集中力は、好きなことを突き詰めた経験によって培われたものであると言えます。

子どもの敏感期に興味を持ったもの・ことに集中させることで、自立心や責任感も養うことが可能です。

3-2.選択の機会を与えて子どもの気持ちを尊重する

子どもの自立を促すためには、子どもに選択する機会を与える必要があります。

0歳児がおっぱいを飲む際、母親の乳房の左右どちらがよいかを自分で「選択」しています。このように、子どもは早い時期から「自分で選択したい」という気持ちを持っています。
にもかかわらず、子どものころに親がすべてを決めてしまうと、自分で物事を決められない性格に育つ可能性があります。

子どもに選択の機会を与えたい場合は、乳幼児期に2択から始め、だんだんと選択肢を増やすことがポイントです。イヤイヤ期の子どもでも、いくつかの選択肢から選ばせることで機嫌を直すことがあります。

小さな子どものときから「自分で選びたい」という気持ちを尊重し、子どもが自分で選ぶ習慣を続ければ、自然に判断力が身につくでしょう。

3-3.子どもが間違っていても親は正解を教えない

モンテッソーリ教育において親が求められることは「正解を教えない」ということです。
子どもが間違っていることに気づいても、子どもから「教えて」のサインを出すまでは、親は黙って見守りましょう。

親は子どもが間違った方法をとっていると、つい手を出したり、先回りして教えたりしてしまいがちです。しかし、途中で正解を教えてしまうことは、子どもから失敗しながら学ぶ機会を奪い、やる気と自信を失わせる恐れがあります。

子どもが何かをやろうとしているときには、決して途中で遮ることなく、子ども自身に最後までやらせてみてください。あれこれ試行錯誤しながら自力で正解を見つけることで、子どもは自信がつき、学ぶことの楽しさを知ります。

3-4.何かを説明するときはゆっくりと教える

子どもの目には大人の動きは速すぎて、付いていくことは簡単ではありません。 そのため、子どもに何かを教えるときには「ゆっくり」を心がけましょう。

大人がお手本を見せるときのスピードは、通常時の「8倍」が目安です。
子どもの目でもどういう動きを行っているのか捉えられるように、大げさと思うくらいに大きく動きましょう。

また、たとえスローモーションでも、子どもは動作と説明の言葉を同時に理解することは困難です。子どもに教えるときは「動作」と「説明」を分け、動作を行うときには説明せず、説明するときには動作は行わないようにします。

そうすることで、子どもは大人の行動を見よう見まねで学ぶようになるでしょう。

まとめ

藤井総太棋士が幼稚園で受けたモンテッソーリ教育は、世界中の多くの国で実践されている教育法です。子どもの「自己教育力」を大切にし、「生涯学び続ける人間」に育てることを目標としています。

モンテッソーリ教育を家庭でも取り入れたい場合は、敏感期における子どもの様子を観察し、子どもの興味や気持ちを尊重しましょう。あくまでも親は正解を提示せず、見守ることがポイントです。子どもから教えてほしいと言われたら、いつもよりもゆっくりとした動作で説明してあげてください。

モンテッソーリ教育は、受験対策の土台作りにも役立つ教育法です。受験に役立つグッズや受験用スーツなどがほしいときは、「ハッピークローバー」をぜひご利用ください。

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