子供の睡眠時間は重要?正しい睡眠習慣もお受験対策の1つ

現代人の多くは毎日、睡眠時間が不足しがちで社会問題化しています。
それは子供も例外ではありません。
忙しくしている親につられて、夜寝る時間が遅い時間になってしまっている子供は少なくないのです。
しかし、睡眠は子供にとって重要なもの。健康はもちろん、お受験の合格のためにも、十分な睡眠を取る生活を習慣づけて良い結果に導きたいものです。
子どもにしっかり睡眠を取らせるためのポイントを解説します。

就学前児童に必要な睡眠時間は10~13時間

子供が取るべき睡眠は10~13時間です。
これは、ハーバード大学の有名な睡眠研究者が代表を務める、「National Sleep foundation」という公益団体が発表したもの。
10~13時間は「推奨時間」で、ほかに最低限これだけは取っておきたい「許容時間」を8~14時間としています。
これに対して、実際の子供たちはどの程度寝ているのでしょうか。

日本の子供たちに調査したデータによると、4~5歳頃の子供の睡眠時間は10時間。
何とか推奨時間の最低ラインをクリアしているのが現状です。
「なんだ、寝ているんじゃないか」と思われますか?
しかし、同じ調査を行ったスイスの子供たちの睡眠時間は、12時間程度。
決して十分に寝ているわけではないことが分かります。

また、睡眠時間は年代が上がるにつれ、どんどん短くなっていきます。
学童期(6~13歳)では9~11時間眠った方が良いとされていますが、日本の子供たちは9歳頃には9時間を切るのが平均となっているのです。
大人だけではなく、子供も日本人は睡眠時間が十分でないことが分かります。
では、睡眠時間が不十分であると、どのような弊害が起こるのでしょうか。

子供の睡眠時間を確保できないことのデメリット

私たち人間は、寝ている間に体と脳の疲労を回復し、損傷部位を修復しています。
爆発的なスピードで成長をしていく子供にとっては、大人以上に十分な睡眠が必要なのです。

厚生労働省が2014年に改訂した「健康づくりのための睡眠指針」では、規則正しい睡眠習慣が身についていなかったり睡眠時間が不足していたりする子供は、十分な睡眠時間が取れている子供に比べて学力が低い傾向にあると指摘しています。

「寝る子は育つ」とはよく言ったもので、早い時間にきちんと就寝する生活習慣を身につけている子供ほど、学力面での伸びも良いことが分かっているのです。
また、睡眠不足は子供の精神面にも影響を与えます。

注意力や集中力の低下のほか、眠気から来るイライラや多動・衝動行為が見られることも。
子供時代の睡眠不足は、大人になってからの肥満リスクにつながるとも言われています。
「早寝早起き」は、子供の脳・体の健康にとって、必要不可欠なものなのです。

子供の睡眠時間を確保してあげるためにできること

子供に「夜は早く寝て、朝すっきり起きる」習慣を身につけさせるために、親ができることは何でしょうか。

・親の都合で振り回さない

親が多忙な生活を送っていると、つい親の生活リズムに子供を合わせる方向で生活を送ってしまいがちです。
しかし、子供に適切な生活習慣を身につけるためには、子供の生活リズムに親が合わせてあげることが必要でしょう。
ベースとなる睡眠週間が身につくまでは、決めた時間に子供が就寝できるように意識して行動することが大切です。
特に生活リズムが乱れやすい連休時・土日・長期休みには注意が必要。あまり極端に生活リズムが狂わないようにしたいものです。

・朝に起こして日を浴びさせる

決まった時間に起きていれば、夜には自然と眠たくなるものです。
睡眠週間が乱れて夜に寝つけない子供には、まずは「朝起こす」ことから始めてみてもよいでしょう。
起こした後には、日を浴びさせることがおすすめ。
体に覚醒スイッチを入れさせることで、夜に眠たくなるサイクルを作ることができますよ。

まとめ

昔は、夜に寝ずに勉強すれば成績が伸びると言われていました。
しかし、睡眠も立派な勉強のひとつ。勉強の成果を上げるためには、十分な睡眠を取ることが大切なのです。
脳と体が伸びていく幼児期に睡眠週間を身につけさせてあげることは、お受験後の学童期にもつながる大切なこと。
ぜひ、「早寝早起き」習慣を親子で身につけさせましょう。

こちらのサイトで
さまざまな種類のおすすめ商品をご用意しています。
ぜひご覧になってくださいね。

本店はコチラ