子どもが算数嫌いになる原因とその解決法|未就学児向けのポイントも

子どもが算数嫌いになる原因とその解決法|未就学児向けのポイントも

他の教科と比較して、算数は早めに苦手克服に取り組むほうがよいと言われています。一方で算数は、一度躓くとなかなか次に進めず、算数嫌いがますます加速する恐れがある教科です。そのため、子どもの「算数嫌い」に苦労し、不安を抱える保護者は少なくありません。

当記事では、子どもが算数嫌いになる原因とその解決法を詳しく解説します。算数嫌いの小学生・未就学児の保護者は、子どもが算数を嫌いになった原因を探り、一緒に解決に取り組みましょう。

1.子どもが算数を嫌い・苦手になってしまう原因と解決法

子どもが算数を嫌い・苦手になる背景には、いくつかの原因が考えられます。一方で、小学校レベルの算数であれば、基本的にはどの子であっても頑張ればできる、分かるようになる内容です。子どもの算数嫌いの理由に合わせて、保護者が適切な対応を取ると、十分に挽回できます。

ここでは、算数嫌いとなる主な5つの原因と解決法を紹介します。

1-1.そもそも算数に興味がない

子どもが算数を嫌いな理由として、「算数に興味がない」ことが挙げられます。「算数は小学生の必須科目なのだから、興味がないなんて理由は許せない。」と思う保護者もいるでしょう。

しかし、子どもは大人が考える以上に、好きか嫌いかで物事を判断します。算数におもしろさや楽しさを感じられず、「嫌い」なものに分類している子どもも少なくありません。

算数に興味がない子どもには、具体的なものに置き換えて数の概念を楽しく教えるとよいでしょう。

例えば、「1、2、3・・・」と数を数えることを、頭で理解するのが難しいと感じる子どもがいます。数の概念が抽象的で頭でうまくイメージできないと、算数に興味がわかず「嫌い」につながる恐れがあります。

算数を「自分ごと化」するためには、子どもの頭でイメージしやすい具体的なものに置き換えることが必要です。例えば、5匹の犬を書いて「5」の数を教えるなど、実物と数を目に見える形で示すとよいでしょう。

具体的かつ子どもの好きなものを使って数の概念を教え、楽しく算数に親しむことから始めるのが大切です。

1-2.保護者の声掛けが厳しい・やる気を誘発していない

保護者の厳しすぎる声かけによって、算数嫌いになる子どもがいます。テストの点数が低かったり、同じミスを繰り返したりする子どもを見て、つい厳しい言葉が口から出てしまう保護者も少なくありません。

子どものためを思ってのしつけだとしても、子どもが算数にネガティブなイメージを持ち、萎縮してしまうケースもあります。例えば、下記のようなNG声かけには注意が必要です。

【避けたほうがよい声掛けの例】

  • ・なんでそんなことも分からないの
  • ・速く正確に解きなさい
  • ・まだやっていなかったの

上記のような声かけは、どれも具体的な解決策がなく、投げやりな印象を与えかねません。算数嫌いの子どものために声をかけるときは、やる気を誘発させるような方法が必要です。

例えば、「なんでそんなことも分からないんだろう」と思ったときは、簡単なことでも子どもの分からない理由を一緒に探るとよいでしょう。子どもと一緒に考えることで、保護者側も子どものために算数嫌い克服に真剣に取り組む気持ちが伝わります。

子どもに一方的に指摘するのではなく、具体的な解決策を示したり、一緒に課題に取り組んだりする姿勢が重要です。

1-3.どこかの単元で躓いている

算数に苦手意識を持つ理由として、どこかの単元で躓いている可能性が挙げられます。

他の教科と違い、算数は「積み上げ型」の教科です。例えば、理科であれば生物が得意でなくても化学のテストで高得点を取ることは難しくないでしょう。しかし、算数は足し算・引き算や掛け算・割り算、分数などを理解していなければ解けない問題が多くあります。

どこかの単元で理解できないところがあり、次の学習に進むことができずに算数嫌いになってしまう子どもが少なくありません。

算数で躓きを感じたときは、躓いた単元まで戻って学習し直すことが求められます。例えば、分数の足し算・引き算で躓いた場合は、くり上がりの足し算やくり下がりの引き算まで遡って復習する必要もあるでしょう。

小学校低学年の算数では、「九九」「くり上がり・くり下がり」「わり算・分数」などで躓くパターンが多い傾向です。子どもの躓いた理由を洗い出し、理解不足な単元をしっかり復習することが大切です。

1-4.計算ミスが多いことで嫌になってしまっている

計算ミスを多発してテストの点数が思わしくないときに、算数が嫌になってしまう子どもは少なくありません。

複数の設問で計算ミスが重なり、点数の低いテストを見た子どもは、「自分は算数が苦手なんだ」と思い込んでしまうケースがあります。実際には簡単なケアレスミスであっても、間違えた原因を突き止めず、ミスをした事実のみを見て自己嫌悪に陥ります。

計算ミスが続いたことで算数嫌いになっている子どもには、しっかり見直しをする癖をつけるよう指導しましょう。また、暗算に頼りすぎている場合は、計算の過程を残す習慣づけを行うことも大切です。

人間に間違いはつきものです。丁寧な計算や見直しを行うことで計算ミスを見つけ、テストでよい点数が取れると、数学への苦手意識の克服につながります。

1-5.実は国語力が足りていない

実は国語力が足りていないことが原因で、算数に苦手意識を持つ子どももいます。

算数の問題の中で、特に「文章題」が嫌いな子どもは、国語力が不足していると考えられます。文章題は、さまざまな条件が示された上で問題を解いていくものですが、国語力が足りていないと、質問の意味が分からず解答することができません。

文章題の問題の解答が間違っていたり、白紙であったりしたときは、どこが分からなくて答えられなかったのか子どもに詳しく聞いてみましょう。子どもの返答によっては、計算力が問題なのではなく「読解力」に自信がないと分かることもあります。

文章題の問題を何度も読み返すことで、質問の意味が分かる子どももいます。読解力が問題で文章題に苦手意識を持っている場合は、まず丁寧に問題を読むことから習慣づけていくとよいでしょう。

2.小学校入学前に算数を先取りしても問題ない?嫌いにはならない?

小学校入学前に行う算数の先取り学習は、子どもの理解度に合わせてきちんと行えば、問題ないでしょう。

先取り学習を経験するメリットとして、入学後に授業が理解しやすくなり、子どもの自信につながることが挙げられます。また、複数回同じ内容を学習すると、記憶が定着しやすくなります。

一方、先取り学習を行うことで、先生の授業をつまらないと感じたり、あまりに難しい内容だと苦手意識を植え付けてしまったりするため、注意が必要です。

算数の先取り学習を行うときは、子どもの理解度を確認してペース配分を考えるとよいでしょう。また、小学校の授業は復習のための大切な時間だと教えると、価値のある先取り学習となります。

2-1.未就学児に算数を好きになってもらうためのポイント

未就学児に算数を好きになってもらうためには、知育教材を使用するのがおすすめです。知育教材は子どもの目を引くものが多く、楽しみながら算数を体験することができます。

ここでは、おすすめの知育教材を3つ紹介します。

数の構成を学ぶ 6以上の数目のある【サイコロ】手作りフェルト教材 日本製
柔らかなフェルト生地で作られた3つのサイコロです。3つのうち2つのサイコロは対面の数字の和が7になる普通のサイコロ、もう1つは対面の数字の和が10になる特殊なサイコロです。

3つのサイコロを振って遊びながら、出た目を使って足し算と引き算を勉強することができます。

商品URL:https://www.happy-clover-ojuken.jp/fs/happyclover/teaching-material7/fe-dice

手作りフェルト教材【数カード】日本製 知育教材 知育玩具 フェルト
木に咲いた花の数を数えて数字を選びながら、数の勉強ができる教材セットです。8つの花が咲いた木のカードに対して、「8」のカードを選ばせたり、2枚以上使うよう指定して「2」と「6」を選ばせたりと、応用することもできます。

数の概念や足し算・引き算など、算数の基礎をしっかりと学べる知育教材です。

商品URL:https://www.happy-clover-ojuken.jp/fs/happyclover/fe-fkazu

フラクションファン – PlayMe
カラフルな積み木を使って、分数を学べる知育教材です。それぞれの積み木には分数が書いてあり、長さも分数に合わせてバラバラになっています。

「2分の1」の積み木を2つ重ねると「1」と同じ長さになるなど、言葉では理解しづらい分数の概念を学ぶことができます。それぞれの分数が目に見える形で表現されているため、子どもに伝わりやすい知育教材です。

商品URL:https://www.happy-clover-ojuken.jp/fs/happyclover/teaching-material7/pi-frf

上記3つの知育教材は「ハッピークローバー」で購入できます。未就学児でも楽しく学べるアイテムを購入したいときは、ハッピークローバーの知育教材がおすすめです。

まとめ

子どもが算数に苦手意識を持つ原因はさまざまで、その解決法もそれぞれ異なります。原因と解決法を探るには、子どもに一方的に厳しい声かけを行うのではなく、「なぜ算数が嫌いなのか」を保護者も子どもと一緒に考えるとよいでしょう。

また、算数の授業が始まる前の未就学児のうちから、無理のないペースで先取り学習を行うこともおすすめです。まずは、興味を示してもらうためにゲーム感覚で遊べる知育教材を使いながら、楽しく算数に触れ合う機会を作りましょう。

本店はコチラ