お風呂での勉強、効果的な勉強法とおすすめグッズ

毎日のお風呂時間はどのように過ごしていますか?なにもせずゆっくり過ごすのもよいですが、実は湯船に浸かっている時間は、学習に最適なのです。

そこで本記事では、お風呂時間で学習するメリットや、どのような学習が向いているかなどについて解説します。ぜひチャレンジしてみてください。

お風呂での学習の利点

一日の疲れを癒やすリラックスタイムであり、親子で入ればスキンシップや会話の時間にもなるお風呂。この時間を学習時間にすると、記憶力が向上する状態で学習が行えたり、習慣化して記憶を定着させたりできるといったメリットがあります。その内容を、以下で詳しく解説していきます。

お風呂時間を学習時間に変える

ある調査によると、お風呂に入る時間で最も回答が多かったのは「20分以上30分未満」という結果があります。何もせずゆっくり過ごすのもぜいたくな時間ですが、お風呂時間のなかで湯船に浸かっている時間を1日15分とすると、その時間を学習に充てた場合、1週間で2時間近くの学習時間が確保できます。

さらにお風呂での学習は、時間の有効活用だけでなく、記憶力の向上にも効果的です。これは、お風呂に入ることで副交感神経が優位になり、アルファ波が発生してリラックスした状態になるからです。リラックス状態は記憶が定着しやすい状態のため、お風呂に入りながら学習すると、さまざまな情報を記憶しやすくなります。
なお、見学会の時期は学校によって異なります。

リラックスしながら勉強に集中する方法

お風呂に入ると副交感神経が優位となり、リラックスできますが、好みの入浴剤やエッセンシャルオイルなどの香りを楽しむことで、さらに癒やしの効果が増幅するでしょう。これは、香りが視床下部へ働きかけることより、自律神経やホルモンバランスを整える作用があるからです。自律神経やホルモンバランスが整うと副交感神経が優位になるため、よりリラックスできます。

また、お風呂時間を活用した短時間での学習は、単語を覚えるような記憶学習に最適です。人が集中力を維持できる時間は以外にも短く、長時間学習を続けていると、記憶力は徐々に低下していきます。その点お風呂での学習は、15分程度と記憶が定着しやすい時間で切り上げられるため、効率的に学習できるのです。

学習を妨げにくい環境を作る

お風呂でリラックスして過ごすためには、環境づくりも大切です。安全を確保しながら、お風呂を学習に最適な環境に整えていきましょう。

日本産業規格(JIS)によると、浴室の照明は100ルクスが入浴に適切だといわれており、安全にひげそりや洗面などを行うには300ルクスの明かりが推奨されています。色温度は、電球色もしくは温白色が、リラックス効果を得るのに適しているでしょう。

リラックスするためには、お風呂の温度にもこだわってください。一般的に適切な湯温は38〜40度とされています。この温度で入浴することで副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。40度以上の熱いお湯だと、交感神経が優位となります。脳が興奮状態になり、集中できなくなるだけでなく、入浴後のスムーズな入眠も妨げられてしまうため、注意が必要です。

お風呂での学習テクニック

お風呂時間を利用した学習にメリットがあることが分かりましたが、この環境をより生かすためにはどのような学習方法がよいのでしょうか。ここでは、お風呂での学習に適している学習や、便利な学習グッズを紹介します。

お風呂での学習に最適な暗記法

お風呂での学習は、集中力を保つことができる短時間学習のため、単語や九九の計算を覚えることなどに適しています。実際に単語を声に出しながら記憶していき、さらにそれを習慣化して毎日繰り返し行うことで、短期記憶を長期記憶に変えていくことができます。そのため「お風呂時間=学習時間」と習慣づけ、継続して行うことは大変理にかなっているのです。

お風呂はお子さんが単語や九九などを覚えるのに最適な空間ですが、何も見ないで単語を覚えるのは難しいでしょう。お風呂で学習するには、壁に貼り付けられるポスターがおすすめです。ポスターには、絵を見ながら楽しく単語を覚えられるものや、ひらがな、アルファベット、地図などさまざまな種類があるので、用途に合わせて用意してください。

きせつのポスター
ハッピークローバーの学習ポスター

防水グッズを活用した学習法

教科書やノートなどぬれてはいけないものも、防水ケースやポーチを使えば持ち込めるようになります。100円ショップや通信販売でも購入できるため、気に入ったものを探してみましょう。より身近に準備したい場合は、覚えたいものだけを印刷し、クリアファイルに入れるなど最低限の水ぬれ対策をして、お風呂に持ち込むのもよいでしょう。

また、スマートフォンのアプリを活用した学習も、気軽に行えるためおすすめです。防水機能のあるスマートフォンであっても、念のため防水ケースに入れて使用すると、万が一のときも安心です。ケースがない場合は、食品保存用袋で代用できます。

また、お風呂学習で英単語の暗記をしたい場合には、以下のアプリがおすすめです。

・目的に合わせてコース設定ができる「mikan」
・自分に合わせた単語帳作成もできる「みんなの英単語帳」
・収録されている英単語が豊富な「単語ツリー」

目的や好みでお気に入りのアプリを選び、学習を習慣化させましょう。

磁気メモパッドの活用方法

単語を記憶するためには声に出すことが効果的ですが、実際に手を動かして書いて覚えたいという方も多いでしょう。また、学習したことや学習の要点を忘れないようにメモしておきたい場合には、お風呂の中でも使える磁気メモパッドがおすすめです。

繰り返し使えるだけでなく、磁気を使って書く仕組みのため、湿気に強く水にぬれても手でこすっても消えないのが特徴です。

お風呂での学習の注意点

お風呂での学習をより有効に行うためには、適切な入浴時間を守り、集中力を保つだけでなく安全も確保しましょう。さらに学習の効率性を高めるために、学習の偏りを防ぐ方法も紹介します。

リラックスタイムを保つためのポイント

お風呂ではリラックスした状態で学習できるため、記憶力が高まります。しかし、適切な入浴でなければ、リラックスした状態で過ごすことはできません。

日本人の平均的な入浴時間は30分ほどで、そのうち湯船に浸かる時間は15分程度だといわれています。そして、リラックス効果を効果的に保つには、15〜20分の入浴が適しているとされています。適切な温度や時間を保たずに入浴すると、リラックスできなかったり、ストレスになったりしてしまう可能性があるので注意してください。

さらに、リラックス状態ではアルファ波が優位になりますが、お風呂以外でこれを促すには、クラッシック音楽を聞くのが効果的だとされています。そのため、入浴中の学習時には、クラシック音楽を聞いてリラックスするのもよいでしょう。

のぼせを防ぐための長風呂回避法

いくらお風呂での学習時間がよいからといって長時間入浴するのは、集中力の維持ができないだけでなく、健康にも影響を及ぼします。長時間の入浴によるのぼせには、以下のような体への影響があります。

・脱水症状
・心臓や肺などへの負担
・乾燥肌
・スムーズな入眠の妨げ など

学習への影響だけでなく安全も考慮して、湯船に浸かりながら学習する時間は15〜20分程度にとどめましょう。もし長い時間入浴する場合には、入浴中にもこまめに水分補給をしたり、お湯の温度を下げて半身浴をしたりしてください。

科目学習の偏りを避けるための工夫

繰り返しの学習を習慣化できる場としてお風呂は最適な空間ですが、毎日同じことを繰り返し行っていると、学習に偏りが出てしまいます。小さなお子さんであれば、マンネリ化することでお風呂学習を嫌がってしまうかもしれません。そのような事態を防ぐには、適度に学習内容を変えて気分転換するのがおすすめです。

お子さんであれば、防水ポスターを貼って言葉を覚える遊びをする場合、数日ごとや週ごとで別のポスターに変えてみるのもよいでしょう。学生であれば、英単語を覚える日、漢字を覚える日など、同じ暗記学習でも日によって科目を変えてみるのも、マンネリ化対策になります。

まとめ

今回は、お風呂の時間を有効活用した学習方法について解説しました。湯船に浸かることで副交感神経を優位にすると、リラックスした状態になり、記憶力が向上します。この時間を活用して学習することは、小さなお子さんから大人まで、幅広い年代の学びに適しています。のぼせてしまうことがないよう、適切な入浴時間を守って、有意義なお風呂時間を過ごしましょう。

本店はコチラ