【子ども】左利きは矯正すべき?左利きのメリット・デメリットも

【子ども】左利きは矯正すべき?左利きのメリット・デメリットも

子どもが左利きで、矯正するべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。身の回りにあるものは右利き用に作られていることがほとんどのため、「将来わが子が苦労するのではないか」と心配になることもあるでしょう。しかし、左利きにはメリットもあるため、矯正はきちんと考えた上で行うべきです。

この記事では、左利きになる理由、左利きのメリット・デメリット、矯正するべきかどうかについて詳しく解説します。矯正する場合の注意点についても述べているため、ぜひ参考にしてください。

1. そもそもなぜ右利き・左利きに分かれるの?

そもそも利き手とは、「片手だけを使う行為において好んで使用される手」のことです。日本人の利き手は右手が多く、左利きの人は1割程度と言われています。なぜ右利きと左利きで、割合に偏りがあるのでしょうか。

利き手が分かれる理由には、諸説あります。まず、人間の心臓は左にあるため、急所と反対側の右手を使って戦う必要があったから、という説です。

次に、すでに石器時代には右利きの人が多く、それに伴って道具なども右利き用に作成されたから、という説もあります。

そして、人間は言葉によってコミュニケーションを図るため、言語脳である左脳が発達し、左脳が指示を出す右手を使うようになった、という説です。

利き手が分かれる正確な理由は、現在でも解明されていませんが、上記のような理由によって右利きが多いのではないかと考えられています。

(出典:愛知東邦大学「幼児における利き手の発達と利き手の変更」

1-1. 親の利き手(右利き・左利き)は子どもに遺伝する?

利き手を決める要因として、親からの遺伝が関係しているという研究があります。

1992年に発表されたI.C.McManusとM.P.Brydenによる統計結果を見ると、両親の利き手の組み合わせによって、子どもが左利きになる確率が変わることが分かります。

両親の利き手子どもが左利きになる割合
両親がともに右利き9.5%
片方は右利き、もう片方は左利き19.5%
両親がともに左利き26.1%

この研究は親の利き手が子どもに遺伝することを示唆しています。しかし、利き手を決定づける遺伝子は見つかっていないため、遺伝が影響していると断言はできません。

(出典:I.C.McManus and M.P.Bryden「The genetics of handedness, cerebral dominance and lateralization」

1-2. 子どもの利き手はいつ頃決まる?

利き手がいつ頃決まるか、まだはっきりとは分かっていません。生後6か月くらいの赤ちゃんでも使う手に差が見られるようですが、利き手の交代や移動が認められる場合もあり、乳児期から利き手が変わる可能性もあります。

子どもの利き手がいつ頃決まるのかについて、興味深い研究も行われています。以下の表は、幼少期における両手利きと左利きの割合を示した表です。

3歳4歳5歳6歳
両手利き31.6%16.2%9.0%9.2%
31.4%5.1%2.7%1.5%
左利き7.9%8.1%5.1%6.2%
8.6%7.7%8.1%9.2%

研究結果を見ると、左利きの割合は男女ともにほぼ横ばいで、年齢による差が認められません。しかし、両手利きの割合は3歳から4歳にかけて急激に減少しており、年齢が大きく影響していることが分かります。また、男女差も見られ、男児の両手利きはゆるやかに減少するものの、女児は4歳時点で大幅に減少しているのが特徴です。

このことから、女児は4歳、男児は5~6歳で利き手がおおよそ決まると言えるでしょう

(出典:愛知東邦大学「幼児における利き手の発達と利き手の変更」

2. 子どもが左利きでも大丈夫?メリット・デメリットは?

子どもが左利きでも大丈夫なのか、不安になる人も多いでしょう。左利きの子どもに対する対処法は、「右利きに矯正する」「両利きに矯正する」「左利きのままにする」の3つです。

どれがよいか判断するために、左利きのメリットとデメリットを確認してみましょう。

2-1. 左利きのメリット

左利きのメリットには、以下のようなものがあります。

・脳が活性化する

身の回りにあるものが右利き用に作られているため、左利きの子どもは、左右の手を使う機会が多いと言えます。例えば、小学校での習字の授業では右手で筆を持ちます。このように右手を使う機会があるため、右脳と左脳がバランスよく鍛えられ、脳が活性化すると考える人もいます。

・スポーツで有利になる

スポーツの場面でも左利きの選手は珍しいため、試合が有利になる場合があるでしょう。例えばボールを使うスポーツでは、球の回転が逆向きになるため相手を惑わせることができます。

・空間認知力が高い

左利きの人は右脳がよく発達すると主張する人がいますが、右脳が発達すると画像や空間などの非言語情報を上手に扱えるようになるでしょう。そのため、頭の中で映像などのイメージがしやすく、空間認知力が高くなると考える人もいます。

2-2. 左利きのデメリット

左利きのデメリットには、以下のようなものがあります。

・文房具などが使いにくい

文房具などの身の回りにある道具は右利き用に作られているため、左利きの人にとっては不便なことが多くあります。例えば、横書きで文字を書くと手が汚れる、蛍光ペンが使いにくい、左手だとはさみがうまく扱えないなどです。

・自動改札機が通りにくい

駅の自動改札機にある切符挿入口、あるいはICセンサーは右側にあります。左利きの人が改札を通る際は、左手をクロスさせるか、右手に持ち替えて触れる必要があるため、とても不便です。

・言語処理が苦手になる

言語処理は主に左脳で行うため、左利きの人は右利きの人よりも言葉が出るのが遅くなると考える人がいます。また、説明をするときに言語よりもイメージが先行するため、うまく言語化できず、相手に言いたいことが伝わらない場合もあるかもしれません。

3. 左利きの子どもはどんな性格になりやすい?

一般的に、左利きの人は直感で行動する人が多いと言われているようです。迷いなく行動する様子が頼りがいにつながり、周囲から一目置かれることもあるでしょう。直感でストレートに言葉を発する左利きの人もいるため、素直な性格だと捉えられる人もいます。

ただし、直感に頼って行動したり、後先考えずに行動したりする人もいるでしょう。思うがままに行動するさまや突拍子のないアイデアが、周囲の人を良くも悪くも驚かせることもあるかもしれません。

4. 左利きの子どもは矯正すべき?

子どもの将来を考え、右利きに矯正したいと考える人もいます。右利きに矯正すれば、日常生活を送る上で不便さが軽減されるメリットがあります。また、美容師など、職業によっては左利きだと苦労する面もあるため、小さいうちから右手を使う練習をしておくと将来困ることがないでしょう。

しかし、無理やり利き手を矯正することは避けるべきです。使いづらいほうの手を無理に使用するのは、肉体的にも精神的にもストレスになります。また、「左手は使っちゃダメ!」と親が叱ったり、イライラした態度を見せたりすると、子どもは自信をなくし、自己肯定感が下がる可能性があります。

利き手を変えることを子どもが嫌がる場合は、無理をさせないことが大切です。左利きはその子の個性で、長所でもあります。今は左利き用の道具も販売されているため、不便さもある程度は解消できるでしょう。左利きであることを深刻に捉えず、子どもがのびのびと過ごせることを一番に考えることが大切です。

4-1. 子どもの利き手を見分ける手段

子どもの利き手を見分けるには、以下の動作をするときにどちらの手を使っているか観察することで分かります。

● 書く

● 投げる

● 描く

● ハサミで切る

● ハブラシでみがく

● 箸を持つ

上記6つの項目は、どれも片方の手で道具を使い、細かな技能を必要とするものです。どちらの手を主に使っているかで、利き手を判断できるでしょう。

まとめ

利き手はおおよそ4~6歳ごろに確定すると言われています。しかし、利き手が決まる理由は解明されておらず、遺伝との関係も明確なことは分かっていません。

左利きであることにはメリットもデメリットもあるため、矯正するかどうかは両方を比較して決めましょう。ただし、子どもが矯正を嫌がる場合は無理をさせないことが重要です。無理な矯正は、身体的にも精神的にもストレスになる場合があります。

左利きは子どもが生まれつき持った1つの個性です。個性として受け止め、生活しやすいように親がサポートしてあげましょう。

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