年齢別の幼児知育におすすめの遊びとは?人気の玩具や無料教材も紹介

「子どもの将来の選択肢はできる限り広げてあげたい」
子どもを持つお父さんお母さんの中には、そのように考える人は多いのではないでしょうか。

そんな中、近年は計算や読み書きなどの学習能力だけでなく、思考力や判断力などの「非認知能力」と呼ばれる能力の重要性が注目を集めています。

年々開始年齢が早まっている幼児知育におすすめの遊びを紹介します。

1.年齢別・幼児知育におすすめの遊び

幼児知育はできるだけ早く始めた方が良いと思うかもしれませんが、幼児教育には発達段階に合わせた適切な開始年齢があります。

1-1.0~1歳におすすめの遊び

0〜1歳というのは、自分を取り巻く環境の急激な変化に対応するため、子どもの発達段階の中で最も成長のスピードが早い時期です。視覚や聴覚、嗅覚などの感覚が鋭敏になり、こうした感覚は脳への刺激となります。また、特定の大人との継続的な関わりによって情緒的な絆を育む時期でもあります。

この時期におすすめの遊びは、絵本の読み聞かせです。「まだ言葉は早い」と思うかもしれませんが、0〜1歳の期間に多くの言葉を聞くかどうかが、その後の言葉の発達に大きく影響します。

また、スキンシップもおすすめしたい遊びの1つ。ただ抱っこしながら、笑顔で声掛けするだけでも十分です。この時期にしっかりとスキンシップが取れていると、子どもは「自分は愛されている、大切にされている」という感覚を得ることができます。大人もハグをすると安心感を得られることが知られていますが、それは赤ちゃんも同じなのです。スキンシップは子どもの情緒を安定させ、人に対する基本的な信頼感を作る大切な遊びと心得ておきましょう。

1-2.2~3歳におすすめの遊び

しっかりと歩けるようになる2歳を過ぎると、子どもは次第に行動範囲を広げていきます。身近な人や周囲のもの、自然などとの関わり合いを深め、興味や関心の対象が広がる時期です。少しずつ子ども同士で遊ぶことを覚える時期でもあるので、可能なら他の子どもと一緒に遊ばせてみるのも良いかもしれません。必ずしも自分の思い通りになることばかりではないことを学び、協調性や想像力を身につけていきます。

手先も少しずつ器用になっていくので、大きめのビーズに紐を通す「紐通し」や積み木やパズルをやらせてみましょう。微妙な力加減の練習が、はさみやお箸を使うときにも役立ちます。特に積み木やパズルに親しんでおくと、後に抽象的にものを考えるためのトレーニング効果も期待できるでしょう。ただし、3歳くらいまでは、何でも口に入れてしまうので誤飲を防ぐためにおもちゃの大きさには注意してください。

1-3.4~5歳におすすめの遊び

4歳頃になるとお店屋さんや、おままごとなどのごっこ遊びに興味を示す子どもも多くなります。役割分担を理解して、子ども同士の遊びもスムーズにできるようになる頃です。ごっこ遊びは想像力やコミュニケーション能力の育成効果が期待できます。

この頃になると、幼児は食事や排泄、睡眠などの基本的な生活習慣を身に着けていきます。知育というと「勉強」のイメージが強いかもしれませんが、こうした生活習慣を身につけさせることも幼児知育にとって重要なことです。
小学校に入って基本的な生活習慣を大きく変えるのは難しいもの。近年は子どもの大人に合わせた遅い就寝時間と朝ごはん抜きが問題視されています。私たち大人はついつい子どもを自分たちと同じサイクルで過ごさせてしまいがちですが、この時期の幼児にとって睡眠や規則正しい食事は大人以上に大切なものです。生活習慣が整っていない子どもは注意力が散漫になり勉強に身が入りません。

周囲の大人は子どもが小学校に入学する前に規則正しい生活習慣を身に着けられるようにサポートしてあげましょう。

2.子どもに人気の知育玩具

幼児の発達段階に必要なことを年齢別に解説してきましたが、ここからは実際にどのような知育玩具に人気があるのかを見ていきましょう。

2-1.ブロック

シンプルな形ながら、組み合わせ次第であらゆる形を作れるのが魅力のブロック。従来からあるタイプのブロックだけでなく、最近はジョイントパーツのあるものやマグネットのブロックなど、様々なタイプのものがあります。成長に合わせて使い方を変えることができるため、幼児から大人までの幅広い世代が楽しめます。遊びを通して手先の器用さや想像力、空間認知能力を高める効果が期待できるでしょう。ブロックにはパズルやゲームのように明確なゴールがありません。自分の想像力次第でどんな形でも作ることのできるブロックは、子どもの探究心や好奇心を育ててくれると言われています。

2-2.積み木

カラフルでシンプルなものから、木目が見えるナチュラル素材のものまである積み木。積み木も昔からある玩具の1つであり、一説には200年以上もの歴史があると言われています。積み木を積み上げていくには、重心の置き方がポイントです。積み上げ作業は繊細なため、手先の器用さやバランス感覚、集中力が求められます。高く積み上げることができると、達成感を得ることもできるでしょう。さらに、積み木のおもしろさは世界観を作ることにもあります。何かに見立ててごっこ遊びをすることもできるので、想像力を鍛えることもできます。

2-3.パズル

ジグソーパズルは、幼児教育のために生まれた玩具です。色や形を手がかりに繰り返し遊ぶパズルは、判断力や集中力を養うのにぴったり。繰り返し遊ぶことで、色彩を判別する能力や空間認知能力などを鍛えることもできます。完成させるまで我慢する忍耐力も培われます。これらの能力は、設計や建築関係の仕事、プログラマーカメラマンなどのクリエイティブな職種で活躍する人に多く備わっている能力とされています。1歳を過ぎたくらいの子どもなら10ピース未満、2歳以上からは50ピースくらいのものに挑戦させてみても良いかもしれません。ただし、子どもの適性やピースの形などによってパズルの難易度はまちまちです。対象年齢は参考程度に、子どもが楽しんでできるパズルを選ぶようにしましょう。

2-4.ままごと

子どもは生まれてから周りの環境を吸収しながら育っていきます。両親や幼稚園、保育園の先生など身近な大人が普段からしていることに興味津津です。ままごとは女の子の遊びと思うかもしれませんが、性別は関係ありません。男の子でもお母さんの真似をして赤ちゃんの人形を抱っこし、ミルクを飲ませることは大事な発達プロセスです。

ままごとは最初、日常の家事を真似ることから始まります。次第に買い物の商品の値段を子どもたちで決めたり、料理のメニューを決めたりするようになっていきます。どのようなシーン設定をするかを子ども自身がイメージすることで、想像力が豊かになるのです。4歳以降になると役割分担が理解できるようになるので、おままごとはさらに発展していきます。友達や兄弟との関わりを通じて、会話が上達し、コミュニケーション能力アップの効果を期待できます。ままごと用の玩具の多くは、野菜や果物を模したものです。マジックテープでつながっているので、おもちゃの包丁で切ると半分に割れるようになっています。大きなものだとキッチンが付いたものもあります。

2-5.音楽系

 

子どもは音楽が大好き。音楽系の玩具の中にはボタンを押すと歌やメロディーが流れるものや、楽器さながらのものまで様々なものがあります。音を聞いたり歌ったりすることはリズム感覚や表現力を育みます。また、楽器を演奏すると、脳の運動機能を司る部位が活性化することが分かっています。手指を細かく動かしたり、異なる動作を同時に行ったりする楽器演奏は、運動に関わる部位の発達をうながします。さらに、音楽を司る脳の領域と言語を司る脳の領域は近いため、楽器を演奏することは言語能力の発達や外国語の習得にも役立つと期待されています。音楽による脳の発育効果を得るためには、7歳までに音楽に触れる経験をすると良いそうです。

2-6.お絵かき・工作系

「お絵かきは、子どもが生まれてはじめて挑戦する、創造性を伴った自己表現」と言われています。人類の歴史を見ても、人は文字よりも先に絵を描き始めました。指の神経は脳の神経と直接つながっています。お絵かきは指先を繊細にコントロールする必要がありますので、お絵かきは体を制御する方法を学んでいくことにもつながるのです。また、絵を描くことは空間を立体的に捉えられるようになります。絵をたくさん描いた子どもは、小学校に上がって算数の図形問題に取り組んでも苦手意識なく取り組むことができるとも言われています。絵は観察によって上達するものです。身の回りのものを観察することで、視覚や触覚、嗅覚、聴覚などの様々な感覚が養われます。

2-7.言葉・英語

文字や言葉を使った知育玩具は、文字やイラストを押すと音声が再生されるものや、言葉を使ってゲームのように学ぶことができるものが中心です。英語学習を目的にしたものでは、アルファベットや英単語を使ったものもあります。幼児の言葉への感受性は2歳頃から高まっていきます。子どもと一緒に言葉遊びをすると音や言葉への意識や関心を高めることにもつながるでしょう。

言葉への興味関心は、読書や文章読解にもつながるものです。語彙力は将来、子どもたちが大人になって仕事をするときにものをいうようになります。思考は言葉によってするものなので、語彙が多い方がより思考を具体化でき、人に伝えることもできるようになるからです。一説によると、語彙力の多さは生涯年収をも左右すると言われています。早いうちから子どもが言葉に親しめる環境を作ってあげましょう。

3.無料の知育教材も活用

インターネットがこれだけ発達している現代では、ネットで無料で手に入れられる教材もたくさんあります。知育教材はひらがなの練習や数字の練習などが中心ですが、間違い探しやぬり絵、運筆用の素材も豊富 。子どもの興味や年齢に合わせて上手に活用してみましょう。

音楽に関しては、コンサートや童謡の映像を探して見せるのも良いかもしれません。外国語のアニメから外国語に対する興味を深めるという方法も考えられます。

インターネットは無料で良質な教材を見つけることもできる一方で、CMや有害なコンテンツを含むものもたくさんあります。そうした素材を利用するときは、必ずお父さんやお母さんがそばにいてあげてください。

まとめ

大人にとって遊びと学びは別のものかもしれません。しかし、子どもにとっては身の回りのことすべてが遊びであり、学びです。幼児の発達段階や興味に合わせて適切な遊びを与えるには、日頃から子どもと会話をして様子を見ておくようにしたいものです。その子にあった遊びを見つけられれば、能力は開花していきます。

この記事を参考に、子どもの能力を多方面に広げられる遊びを見つけてあげましょう。

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