小学校受験は準備が肝心!準備の進め方と注意点を紹介

 

「大切な子どもに、できる限り質の高い教育環境を提供してあげたい」と考える親にとって、小学校受験はそれを実現するための代表的な選択肢です。

全国には数多くの国立・私立小学校があり、それぞれ教育方針も異なれば必要な受験準備も異なります。間違った受験準備で子どもに悔しい気持ちだけを味わわせてしまわないためにも、適切に準備を進めることが大切と言えるでしょう。

そこで今回は、小学校受験のメリット・デメリットから、小学校準備の進め方、親が気を付けるべきポイントまでを詳しく解説します。子どもの小学校受験を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

1. 小学校受験は子どもの将来に効果的?メリット・デメリットを紹介

そもそも小学校受験とは、国立小学校や私立小学校に入学するための入学試験の総称を指します。受験をする学校は偏差値やレベルの高さが特徴的で、経済的に余裕のある家庭が主に行うことから「お受験」とも呼ばれています。小学校によっては、子どもだけでなく保護者である親も面接対象となることが特徴です。

学校の偏差値やレベルが高いことに伴って、教育環境も公立小学校より整っている傾向にあります。なるべく子どもをよい教育環境で過ごさせてあげたいと考えている人は、小学校受験を検討するケースも多々あるでしょう。

そこでまずは、小学校受験のメリット・デメリットを紹介します。

1-1. メリット1:専門的かつ特徴的な教育を受けられる

国立・私立小学校は、公立小学校と比較して校内の各施設や設備、教材、イベントが非常に充実していることが特徴です。そのため、専門的かつ特徴的な質の高い教育を受けられるという点が最大のメリットと言えるでしょう。

また、国立・私立小学校の教員も各小学校で独自に採用されていることが基本で、公立小学校のように数年おきに教員が転勤するというケースもありません。子どもたちは安定した教育環境でのびのびと過ごせることも、大きな魅力となるでしょう。

1-2. メリット2:中学・高校などの受験を回避できる場合がある

多くの国立・私立小学校(特に私立小学校)では、中学・高校までの一貫教育を行う「中高一貫教育」が実施されています。一度国立・私立小学校に入学してしまえばエスカレーター式に進学できるため、中学受験や高校受験のステップを踏む必要はありません。

中学受験・高校受験となると、小学校受験よりも難易度ははるかにアップします。小学校や中学校の大切な時期を受験勉強に費やさなければならない可能性も出てくるため、あらかじめ小学校受験をして大切な時期で親子ともに大きな負担をかけないようにする家庭も多くあります。

1-3. デメリット1:経済的な負担が大きくなる

小学校受験の最大のデメリットは、多額の費用が必要となる点です。

単純な学費はもちろん、受験対策として通う塾代や幼児教室代、受験用の洋服など入学前に必要となる費用も多くあります。さらに合格後は入学金、寄付金、ママ友たちとの交遊費、習い事代など、何かとお金がかかってくることも覚えておきましょう。

1-4. デメリット2:子どもが勉強を嫌いになる可能性がある

子どもの成長スピードは個人差があり、周囲に追いつくためには人一倍の努力をしなければならないという子も当然います。小学校受験でせっかく頑張ったにもかかわらず不合格となってしまったり、晴れて合格できたとしても周りのお友達に勉強がついていけなかったりすると、子どもが勉強嫌いになってしまう可能性がある点に注意しましょう。

2. 【STEP別】小学校受験の準備の進め方!

小学校受験では、少なからず試験勉強も必要となりますが、最も問われるのは「勉強ができるかどうか」ではなく総合力です。その中でも、特に聞く力や話す力を見られるため、これらを積極的に伸ばすことは重要です。

また、小学校受験を成功させるためには、親がしっかり計画立てて子どもをサポートしながら進める必要があります。ここからは、小学校受験準備の進め方を説明します。

2-1. 【STEP1】準備に適したタイミングを知る

小学校受験を検討したときは、まず「準備に適したタイミングがいつなのか」を先に把握しておきましょう。基本的には、入試日からちょうど1年前となる「子どもが年中さんとなった秋」までにスタートしておくとよいとされています。その理由は、下記の通りです。

●小学校受験で必要となる学習レベルには1年程度の勉強期間が必要となるため

小学校受験の問題では、数を細かく正確に数える問題や、話を記憶しておく問題などがあります。これらの問題を難なくクリアできるようにするためには、ある程度の練習問題を重ねておかなければなりません。最低でも1年程度の勉強期間が必要となります。

●家庭での強いチームワークを構築するため

総合力が問われる小学校受験は、日々家族で過ごす時間が最大の受験対策となります。家族の強いチームワークも重要となるため、入試日から数か月程度前での準備は遅いと言っても過言ではありません。小学校受験ならではの問題に対応するためには、少なくとも1年程度の準備期間・家庭学習期間が必要であることを覚えておきましょう。

2-2. 【STEP2】一般的な入試内容を把握する

準備に適したタイミングを知り、実際にある程度のスケジュールを立てられたら、次は一般的な入試内容を把握しましょう。小学校受験における一般的な入試内容は、下記の通りです。

  • 筆記試験(ペーパー・プリント)
  • 個別口頭試問
  • 運動試験
  • 行動観察
  • 記憶力試験(会話・絵)

上記の試験内容から小学校受験では大まかに、常識や数などの基本的な知識はもちろん、「人の指示にしっかり従えるか」「人の話をよく聞き、上手にアウトプットできるか」がチェックされます。筆記試験よりその他の試験のほうが重要視される傾向にあるため、基本的な生活習慣や行動といった点から受験対策を始めることがおすすめです。

2-3. 【STEP3】志望校を決める

一般的な入試内容を知り、どういった部分を重点的に教育すべきかを検討できた後は、子どもの性質を見ながら志望校を絞り込んでいきましょう。志望校の選び方は家庭の子育て方針や子どもの性質によってそれぞれ異なるため、共通項はありません。しかし、志望校の基本的な決め方は、下記の通りとなっています。

●子どもの性質とその小学校の教育方針が適しているかをチェックする

志望校を決めるにあたり、最も重要となるのが「子どもの性質とその小学校の教育方針が適しているか」です。これを判断するためには、子どもの性質・小学校の教育方針のいずれも適切に把握しておく必要があることも覚えておきましょう。

●気になった小学校は一度見学する

気になった小学校をいくつか絞り込んだら、一度子どもと一緒に見学してみましょう。実際に目で見て確認することで、パンフレットや資料だけでは分からない、教員を含む全体の「より現実的な雰囲気」を感じられ、適切に比較・検討するための材料になります。

2-4. 【STEP4】願書を提出するために写真を撮る

志望したい小学校が決まったら、願書を提出するために写真を撮影しましょう。どの小学校においても、願書提出とともに、子どもの写真の提出は必要です。学校によっては、家族写真が必要となるケースもあります。

写真撮影は家庭でもできますが、なるべくよい評価を得るためには写真館・写真スタジオなどでの撮影がおすすめです。提出する写真は3か月以内に撮影したものなど、期間指定が基本となっているうえ、夏以降は試験本番に向けて体調管理も必要となるため、なるべく早い段階で予約しておくとよいでしょう。

3. 小学校受験の準備で親が気を付けたいこと2選

ここまで、小学校受験のメリット・デメリットから受験準備の進め方まで説明しました。最後に、小学校受験の準備で親が気を付けておきたいことについて、2点を紹介します。

●ほかの子どもと比較しない

小学校受験を控えた子どもをもつ親は、日々のプレッシャーからついほかの子どもと比較してしまいがちです。しかし、プレッシャーを感じているのは子どもも同様であり、ほかの子どもと比較されたような言葉を投げかけられるとさらなるプレッシャーを感じるだけでなく、やるせない気持ちになってしまう可能性があります。そのため、ほかの子どもと比較せず、子どもの経験だけを見て「褒める・叱る」などの適切な声かけをしましょう。

●子どもに対して行き過ぎた干渉をしない

日々のプレッシャーや「絶対に合格させてあげたい」という気持ちから、つい過干渉・過保護になってしまう親も少なくありません。子どものサポートは当然大切ですが、行き過ぎた干渉はかえって子どもの自立心を妨げてしまうこととなります。子どもが自分でできることは自分でやらせて、親は手助けをせず遠くから見守ることを心がけましょう。

まとめ

小学校受験とは、国立小学校や私立小学校に入学するための入学試験の総称です。

小学校受験は専門的かつ特徴的で質の高い教育を受けられ、中学校や高校の受験を回避できるというメリットがある一方で、経済的な面や子どもの学習に対する積極性の面において悪い影響を及ぼしてしまう可能性があることに注意しなければなりません。子どもも前向きな気持ちのまま、小学校受験に合格するためには、親が適切に準備を進めてサポートする必要があります。

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